そば打ちの道具メンテナンス

体が疲れていることもあって、今日はほとんど何もせずにすごした。
昨日のそば打ちのイベントの後始末に道具のメンテナンスを行う。そば打ちの道具といっても、ボクらのは素人そばなので、道具立ても台所にあるようなものを使っているし、多くは百均で入手できるものばかりだ。そば打ち同好会のような人たちが道具を仕立てて、専門の道具のご自慢も含めて楽しむのとは少々趣きが違い、家庭でも思いつきで楽しめそうなやり方を進めている。本格的だが、専門的にはならない、いつまでも素人のそば打ちであり、日常的な楽しみや食卓に直結する遊び方として提案している。
そういうやり方が少しずつ評判をいただいているが、家元でもなんでもないので、どこかで真似をされたりもしているらしく、それはそれでそばと人のつながりを復縁させる契機になっていて歓迎してもいいと思っている。
そば打ちの講習を終えると、まず、包丁を研ぐ。この包丁はダイソーで買ったもの。105円の菜切り包丁である。砥石で研ぐと案外使えるのだ。こま板は生地が見えにくくなるので少量の場合には使わない。菜切り包丁に、念のため使いやすいという人もあるかと思って、文化包丁も用意している。本格的なそば包丁も持っているが、最近では面倒になってきた。職人じゃないので、10人前まとめて打つことなんてないんだから。
そばを切ると粉がこびりついてしまう。これを全部取り除いておかないと次回切れ味がひどくよくない。必ず砥石で磨いておく。
それから、打ち台のメンテナンスは欠かせない。これもただのシナベニヤなのだが、粉がこびりついてそのままカビを生やしたりしてしまうのだ。板が安いとはいえ、買い替える必要のないものを買うのはバカらしい。毎回、スクレーパーでこびりついたものをはぎ取って、さらにサンドペーパーで表面を削る。これを繰り返すことで、いい面を出すことができるわけだ。
他にも、水回しのコネ鉢にしているステンレスのボウルやら、濡れ布巾、消耗品など、さすがに40人前をやった後は面倒も多い。それでも最初の頃よりも動きが明確になっているので、準備も後片付けも、そば打ちに要する時間や手間も短くなってきた。もう少しオファーがあってもいいようなものなのだが、年に数回程度。
ちょっと宣伝めいて書いておこう。

そば打ち体験は2人前を一人で打ちます。材料費は、300円。ただし、基本料金として2000円をいただいて、打ち粉、水、持ち帰り道具などの費用に充てます。8人までが同時にそば打ちを行うことが出来、約40分で一通りの手順を体験できます。ゆでて食べる行程が入った場合には別途汁や具材の費用が必要となり、お時間の方はすべてできあがってから1時間追加になります。材料用具などすべてオールインワンでご用意いただくものはありません。そば打ちだけなら水場も必要ありません。テーブルでも、床でもできます。家庭で打つためのオリジナル簡単マニュアル付き。なお、そば粉は草の子でブレンドしたものを使います。