勝つのがファンサービス

落合がファン感謝デーに姿を見せなかったという。野球ではなく、アイドルなんぞとおどけるようなおちゃらけに出たくない監督の気持ちもわからんではない。職場の飲み会など真っ平御免という気持ちだってあるんだから。
しかし、自分の気持ちを表情にさえ示さない、どこまでもしらばくれてうそぶいているような姿は、どうも見るためのスポーツにはそぐわない。ましてや、プレーヤーではないのだから、何か表現のしようもあろうにと思う。
現役時代はおもしろい選手で、その野球テツガクは最初からプロ野球向けで嫌いじゃなかった。
ぼやきながらファンに頭を垂れる野村と、ぼやきもしないで勝ち続ける落合。見たいのは、いや、見たくないのは後者である。