釣れないけれど

近くの川がとてもよいという噂を知っていたが、券がない。4000円なので、ちょっと手が出せない。このところ極端に現金の持ち合わせが少なく、思いつきでは買えない。
そこで、いつもの川。Y谷の出合に行くと、案の定濁りがない。でも、魚っ気もなく、ライズ待ち。
カワガラスが泳ぎ、カモシカまで現れた。連中目が悪いので、ボクにずっと気付かず、かなり接近。いつもここを通っている奴だな。まだ、若い。
やあ、大きい虫が飛び始めた。すぐに、イワツバメに咥えられている。
だが、ライズはない。ずっと、ない。
あきらめて、下流へ。
げんなりするくらいに川の様子が変えられている。こういうのは何の規制もないのだろうか。ここの漁業協同組合はこういうことに鈍感すぎる。人を呼ぼうという気がないんだ。この有名河川で釣りをしたいと願う人が遠出でやってきても、結局何も得られず帰っていく。それで二度とこない。その悪評は次第に広まり、やがて、そうした価値が定着する。
排砂のことを書くと、悪し様に言われるのに、そういうところはやけに鈍い。一度でもだまされてきてもらえばという商売の仕方は、なるほど、ここらの特徴かも知れない。かつて、海水浴場の缶ジュースが300円だったことがある。スキー場の飯はまずく、高い。そういうものだと、客人からぼったくるのだと決めているようでもある。ホスピタリティということばから最も遠い場所にあるようだ。
ここもあきらめ、近所の川へ。券がないので、Oさんの釣果でも眺めてみようと思うが、組合裏の堰堤で車を発見するも、Oさんは見えず。Hポイントが小さくなっているのを確認して、帰宅。
釣れないけれど、いろいろなものを見てきたなあ。
ちょっと疲れた。体力がひどく落ちている。