調べもの

午後から休みを取って調べもの。
東京中央郵便局、大阪中央郵便局を設計した吉田鉄郎のことや、ブルーノ・タウトのことを調べた。
勉強するのはおもしろいものだ。
調べてみないとはっきりとしていないことも多く、タウトが亡命して日本にいたことや、日本ではろくすっぽ建築の仕事がなかったことなど、そんなものかと思わせられる。
実は、タウトがモダニズムとの関係で再評価した桂離宮には吉田鉄郎が案内しているらしい。吉田が留学した際にでも世話になったのだろう。
最近は相当のことまでネットで調べられるので、何を調べればよいのか見当を付けやすくっていい。でも、丸写ししてくるレポートなんかがあるそうで、まあ、そうなってしまうと「調べる」ってのが、「見つける」になっちまうので、急速につまらなくなる。このところのクイズ番組が勢いがなくなり、解説番組みたいのが増えてきたのはそのせいだろう。クライムサスペンスでも、伏線脈絡なしの自白のみの海岸告白型から、科学的捜査推理に基づくものが増えている。言い当てるのではなく、その根拠を示す方向に変わりつつあるんじゃないかな。
そういうことがあるものだから、菅直人の消費税発言が「唐突」ってことになってしまうのだろう。流行語にならないかなと思っているんだけど、ちゃんと説明を聞いてもらえる社会になっているのは結構なことだろうと思う。
でも、かつて著書で「消費税10パーセント」をしっかりと書いておきながら白ばっくれる人がいて、そのことをみんな忘れているのもどうしたものか。ワールドカップももう、いつ開催されて優勝国はどこだったか、試しに街角で100人に聞いてみると相当の人数が答えられないと思うよ。冬季オリンピックがあったことなんか、もういつだったか(笑)
忘れるから調べるんなら、可としておこう。