偏光グラス

昨日、新しい眼鏡を買いに行った。ここのところ、夜や雨天では前が見にくく、この間雨の日の朝、道路を渡る犬を連れた人が全く見えず、ふと速度を緩めたせいで大丈夫だったけれど、いつもの調子ならはねていたかもしれない情況に出くわして、長男のエアリストというフレームが余っていたことに気付き、それにレンズをはめることにした。
近所のユジマという眼鏡屋は、今どきの廉価販売の店ではないけれど、いいものをしっかりと置き、売っている。特に、日本の手仕事の眼鏡が多く、デザイン的にも技術的にも感心するものばかりで、お金さえあればこれもあれもそいつも欲しいとなるようなものにあふれている。
今回は、フライマンには最適な偏光グラスが入っていた。サングラスのメーカーなのだが、色が付いているというレベルではない。見やすい、疲れないことを前提に驚くような手業を凝集させたようなレンズなのだ。
夕方の釣り、しかも、老眼が入ってくると、ライズを前にもどかしい思いをたくさんしてきた。そういうもののいくつかは眼鏡で解消するのかもしれないと思うほどの高性能である。フレームもフライフィッシングの特性をよく考えたものがあって、聞けば、フライマンが作っているという。弾性の高いチタン合金のフレームなんかは山にもいいだろうなあと思わせる。頑丈で、しなやかなのだ。
釣り雑誌であんまりこういうところを取り上げないけれど、案外困っている人も少なくないし、こういうものを作っている人たちがちゃんと市場に受け入れられて新しいものを作っていく循環を生み出すためにも、そういう品物があるんだと伝える場所があったらいいなと思う。
サンプルのレンズを2枚もらった。アオリイカとフライ用である。劇的、ですら、ことばが足りない。
ユジマ眼鏡店