曼陀羅
実相寺昭雄の映画。単純再生産とエロチシズム。60年代、70年代的なキーワードだ。構図と色。台詞。独特の臭気がたまらない。セットはウルトラセブンを見ているようでもある。モテルの白い壁や調度が、男女の営みに映えて鮮烈。映画での挿入写真は、沢渡朔。岸田森がとてもらしくていいし、桜井浩子もこういう演技もあったのかと思わせる。清水紘治が大学生の役だが、当時はちゃんと大人だったんだな。草野大悟が変わらないのには驚いた(笑)それと、当時の演劇人はよく鍛えているらしく駆け出すシーンは本物だ。本物の力感をさらに強調するように撮影している。CGで吹っ飛んでくる時代は、リアルだが、リアリティにかけている。
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鍵
谷崎潤一郎原作。こう見えても、若い頃は、川島なお美のファンであった(笑)白い裸体よりも、顎のラインが好きである。どうやら、顎フェチらしい。ただ、この手の映画、スチールを意識した構図になっていることが少なくない。辟易である。
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いくつか指摘を受けて
今ある連載の流れとは少し違った部分で書いているのだが、構成そのものを変更。ようやく何とか書き上げた。これからことばを削り込んでいく。これだけは印刷しないとできない。やはり、世代としては古い方なのだろう。自分のパソコンにはプリンタがないので、メールで送って息子のパソコンから拾う。オープンオフィスで印刷。原稿用紙風に出すと少々格好いい。原稿臭くなる。で、どうしたというところだが、感じがいいと直しやすくなる。
今の仕事場ではあんまり朱書き修正しなくなったが、10年くらい前はもう人の原稿だろうが、自分の原稿だろうが修正しまくった。今それをやらなのは、おそらく、その原稿の意図が見えないからだろう。あの頃、そうやって人のものでも書き直せたのはその人の意図が見えたからで、意図に沿って表現をいじっていた。今はそれだけ当たりも障りもない原稿に埋もれているのだ。それで疲れるんだな。