正直というのは恐ろしい

同じ小学校2年生の時に、隣町の高校に「牛」を見に行った。農業科というのがあって、そこで乳牛の飼育をしているのだ。
母よりでかいものは生まれて初めて見た。
感激のあまり、遠足の思い出という絵を描く課題で、人間よりも5倍もでかい牛の尻を描いた。
「そんな牛はいません」と言われたが、今もって、そのときの牛よりも大きなものを見たことがない。
以後、高校生で抽象画の手法に出会うまで、まったく絵からは逃げていた。