ナウマン教

20年くらい前、オウム神仙の会が活動を始めた頃、同じようなのを考えた人がいた。
その名も、ナウマン教。
ナウマンは、日本で考古学の足跡を残したV・ナウマンの名前。
有名なのは、野尻湖ナウマン象の発掘と、フォッサマグナの発見である。

まずは、教祖に適当な女の子を探す。
髪が黒髪で長いことが必須条件。わからないが、これが当時の時代の空気。オウムの幹部にもそういう感じの人がいたので、興味深かった。
その子を連れて、日本中で、助かるかどうかわからないという人に手かざしか、握手か、何かをして回る。
すると、医療が発達している現代だから、そのうちかなりの数が助かって、そのうちさらに何人かは、女の子に感謝するだろう。
それが最初の熱心な信者になり、それを繰り返す。

次に、仮想敵が必要で、ここでナウマン象がかかってくる。
聖地はもちろん野尻湖
ここでは、数年に1度、湖を空にする機会をねらって発掘調査が行われる。
ナウマン教にとって、ナウマン象は使徒であり、その骨を暴くことは大きな冒涜である。
とか何とかいって、反対運動をしかける。
かくして、メディアへの露出も高まり、ついでに、どこかそのへんで聖堂でも作れば、まあ、宗教らしくなる。

などと考えついたのだが、何よりも信仰がないので、教義が思いつかない。
でも、この手法はけっこう使えそうだと思ったが、未だにそういう機会がない。