仕事帰りに

仕事帰りはなかなかつらい。
最近は、勤務までの行程がたまらなく長い。
一眠りして目が覚めると1つ前の駅というのがいいのだが、半分もいかないうちに目が覚めて、短縮効果は今ひとつ。
朝は逆で勤務地に近づくと眠くなる。
中学生の頃みたいに雑巾みたいに眠り込んでしまうような疲労感もなく、中途半端な振幅のなかで生きているのだと思う。
風俗の呼び込みの人がいい声を上げているところへ、「お父さん」と3歳くらいの子が駆け寄った。
抱き上げたところをお店のお姉ちゃんがあやしに来た。
くらしがあるんだ。
そういうくらしに向き合うことが、余裕がなくなると、忘れてしまう。