青年を助ける

先日立山美女平で下りのケーブルを待っていると、青年が近寄ってきた。どうやら、お金がなくなったらしく、何とか富山まで連れて行って欲しいという。連れに頼んでみるが所用があるのでダメらしく、従業員がちょうど下りる最終ケーブルだったので、レジのかわいいおねーちゃんに任せてみたものの、気になって、結局、ボクが富山まで連れていくことになった。
貧乏旅行の途中だが、黒部ダムを見たくて来たものの、無駄遣いを防ぐために財布に1万円しか入れなかったため、アルペンルートの途中でお金がなくなった。CDがあればおろせるが、山ではどうにもならない。
ケーブルのチケットもなかったが、いいよいいよって感じで乗せてもらった。貨物扱いとか言って笑われていた。
クルマで富山市まで行って、7時ぎりぎりにお金がおろせて、そのまま南京千両でラーメンをおごってやり、駅前のアルファ1まで案内した。シイノくんとか言ったな。翌日は、京都に行くと言っていた。
ボクにも息子が3人あって、どこかでだれかの恩にぶら下がることもあるだろう。そんな気持ちになった。
旅は青年を磨く。