立山環境保護啓発活動

昨日、立山歩き。今年6回目。だいぶ、慣れた。1年を通して立山を見ると、これはこれでいいところだという気になるが、やっぱり雪が好きだ。今年は雪が少なく、ついに、一の越までのルートは雪渓が消えた。浄土沢も雪渓がない。それでも、ついこの間まで雪があったらしく、ヨツバシオガマ、ミヤマリンドウなどが盛りの場所もあった。
今回の目的のひとつは、一の越のトイレの見学。山岳地帯に設置された公衆トイレがどのようになっているのかを勉強することだ。
このトイレはピーク時には1500人が利用。1日ピークで5000人が雄山に登るそうで、そのうち1500人が使うと言えばそこそこの数。それを機械や水をほとんど用いないで処理するのが大変な難題。
しかし、2700mの環境で活動できる酵母もあるようで、そういうのと15トンの水を用いて完全循環で処理している。わずかに水を揚げるためのモーターを一の越山荘の屋根に設置された太陽電池パネルで供給しているだけだという。
水は、ほとんど屎尿の処理によって生じたものだという1500人分ならそのくらいはあるだろう。ドーピングに使える量だとしても単純に225リットル。あ、けっこう少ないな(笑)
天水もため込んで、掃除にも使えるらしい。
また、立山エリアは、携帯トイレの販売回収の仕組みを全域で採用した場所で、そういうものも使って環境の保全に努めているということだった。
もうひとつの学習は、外来植物の除去。
高山植物に紛れて多くの外来植物が生えている。シロツメクサやフランスギクなどの植物がさまざまな伝搬で入り込んでいるらしい。タンポポが普通に咲いていて驚いたりする。最近は、手仕事でこういうものの除去に努めているとのことだが、ほとんど手作業で根が残っているとまた生えてくるというから植物にも強いやつがいるみたいだ。
おもしろい一日になった。
ほとんど舗装路を歩いたせいか、珍しく足が張っている。
こういう山歩きもたまにはいいな。