西村カメラさん

職場にいつも回ってくる西村カメラのおじさんがいる。
今の職場に来た頃、つらくて仕方がなかったのだが、おじさんが挨拶にくる夕方、いろんなことでほっとした。
ある時、そのおじさんがかつて学生時代に行きつけた喫茶店の家主さんであったことがわかり、おじさんと競演したことを思い出した。
おじさんはどこから手に入れたのかシタールをもってきてボクにチューニングできないかと言う。もとより、ボクは音楽などまったくわからない人で、結局チューニングも何もなく、ソプラノサックスで競演した。ウォッカをずいぶん飲んでいたので多くは覚えていない。
いろんなことがあったが、少々書けないこともあって、遠慮しておくが、その西村さんがどうやら亡くなったようである。
何だかこうやっていろんなことが終わっていく感じがする。
ご冥福を祈ります。