ジャンクスポーツ

この番組ほどいいスポーツ番組はない。
スポーツマンが、一種超人のような憧れのかたちになっているのと表裏で、普通にエゴイスティックで切ない、そして、どこか間の抜けた等身大の人だということがわかってくる。
先日も、高知東生明徳義塾時代の感動秘話を話したら、そういうのはカットだとみんなで茶化していた。ここは「当たり障りのない話」でないといけないのだという。
イチローがすごいんじゃない。人間がすごい、人間がおもしろいことをジャンクは意外によく描いている。
少なくとも、「義経」の紙芝居や「ごくせん」の現代の高校を舞台にした「水戸黄門」よりははるかに良質の番組で、なるほど、ほりえもんが欲しがるわけです。しかし、当のフジテレビにその気があるかはわからないけど。