ニレ池

フライの雑誌の取材があるというので、編集氏に会いたいという思いもあり、ニレ池へ。ついでに、フライをやってみたい人いませんかというので、夏に知り合った女性とその友だちを誘った。ニレ池でのインストラクションは初めて。釣れないことはないと思うが、いずれ自分で釣りができるような方向性だけはちゃんと示しておかないといけない。釣りは一人遊びなのだ。
9時の約束だったが、とろくさい車がいたり、ガソリンを入れたり、ロータス・エラン、ロータス・ヨーロッパ、ダッツン・フェアレディ2000などが走っていたりで脇目を振りすぎて20分遅刻。すでに、ベンチで待っておられた。申し訳ない。白馬はそろそろ新ソバ。
ひととおりを説明して桟橋へ。ロールキャストで展開することにした。勘の良い人たちでぼちぼちかかる。思えば木から落下するものに魚の気持ちが向いているので、特別桟橋でなくてもよかったが、ほかに迷惑をかけにくいかなと桟橋に。実際、フライを食ってくるがどうにも取り込みの途中で切られる。ニレ池はかけてからが難しいのだ。(画像は、id:jeepさんのところから)

お昼を過ぎる頃、ようやく飲み込めてきて連続ヒットが続く。4尾ずつ上がったかな。ビギナーズラックとしては、イワナ、ブラウンも上がる。あとで、ボクがブルック、jeepさんがヤマメをあげていたので、五目になった。
途中、フライの雑誌の編集氏が合流。取材で釣り始めるが、なかなかうまい。軽いフライだ。都会に住んでいる人らしく技術は的確。田舎の人はあんまり技術が要らないので上達しないのだ。たちどころに数尾をあげて、ついでに連れも指導していただいた。
女性たちが満足して帰ってからがボクの釣り。だけど、何となく沸き立ったあとの感触が残って今ひとつ入れない。漫然とした工夫のない釣りを続ける。全体に渋いせいもあって、適当なフライを適当に放り込んでいる。ハッチは#32くらいのミッジ。だけど、それを食べているかどうかはわからない。釣りまくっている人がフォームビートルでやっていると聞くが、あれは岸辺をたたかないと出てくれないのでグリフィスナットのハックルを刈り込みながらやっている。
わがままな釣りだな。ボクのスタイルに合うまで「つなぎ」を待っている。池に来るとそういう感じになる。川では徹底してその場にこだわり状況を読みタクティクスを予測し展開するが、池ではタクティクスを慢性的に不足させたまま、ミッジアダルトの出現を待つのだ。
でも、待ちきれなくなって釣果を求めて沈める。これはすぐにかかるが、大きい魚のすれが2回続き、なかなか顰蹙を買ったところでいったん休憩。編集氏をバスターミナルまで送ってから、風呂式ロッドに変えて、犬の広場に面した木の下でひたすらロールキャスト。5フィート半しかないグラスロッドは独特の使い心地。グリフィスナットですぐに出る。CDCにも反応がある。しかし、フライの耐久性に乏しく、いい時間帯に入って手返しを増やしたかったので、ハーズイヤーを沈める。ほぼ1投1魚。フェザントテールに換えると、少し魚が小振りに。カディスピューパにすると大きいのがいくつかかかって、最後は、45センチくらいのニジマスで完了。jeepさんに声をかけ、帰宅。
何かいろんな人に会った日だったなあ。夜になってフライをかなり巻く。エッグも上手になりました。
カモシカと狸のマテリアルをいただいた。何か作ってみよう。いいのができるともったいなくて使わない癖は返上しよう。