昨日のことだけど、十二貫野用水を遡行

用水跡が遊歩道になっているので、熊の恐怖もあったが、歩いてみることにした。いわゆる、内山のトチの森までとして、十二貫野用水の取り入れの尾の沼谷はこの次に。
このルートは一級のコース。落石、熊など危険もあるが、高低差がないため快適。宇奈月ダムなどの探勝には最適のルート。ドングリもたくさんあって、ちゃんと熊のうんこもあったし、熊が踏み分けた草地も発見。いちいち恐れていては仕方がないが、いずれも朝以前のことで大丈夫と判断。
かつての用水普請を少しカメラに収める。すごいものだ。一般に知られている測量術がこういう場所で通用するのかな。それよりも岩を砕いていく手間をどうやって継続させていたのだろう。かつての技術にあった合理性をどう測ればいいのか、そのあたりを考えさせられたし、考えるにふさわしいのは苦労だの努力だのではなく、そういう意志であろうと思う。
時間がきたので、トチの森の先で引き返した、つもりだったが、実はもうちょっと先だったようだ。どおりで天然記念物とするには少々物足りないなと思った。
冬もよさそうだが、たぶん、雪崩れるな、あの様子じゃ。冷静に見るとえらい急峻な崖を切っている。電源開発などに今こういう工法の名残をしているわけだ。