攻殻機動隊S.A.C.2nd GIG

一気にシリーズ#20〜#26を観た。
切ない話である。人と記憶、正確に言えば、記憶の彩りにしか過ぎない「思い出」について考えさせられた。「思い出」って何だろうか。それそのものが人格である可能性はあるのか。そして、同時にコンプレックスとは何だろう。
ゴウダが最後に撃ち殺されるんだが、このときの素子の「あら、そお」の台詞は秀逸。ことばとしてよりもこの発声が何とも言えない。その前にクゼとがれきの下で抱き合っていた素子の切なくも美しい弛緩していく表情の対比。このときに気付いた。「スタンド・アローン・コンプレックス」の「コンプレックス」は複合体なのだが、劣等感の「コンプレックス」ではないかと。タチコマの存在と彼らの自立の経過が、何かしらゴウダの在り方と重なっている。
笑い男」もちゃんと系統的に観てないので、今度はそっちを一気に。こうなると、TSUTAYAの95円レンタルのおかげ。