バットマン・ビギンズ

あんまりこの手の映画は観ないのだが、DVDくらいでちょうどいいので渡辺謙も見たかったので借りてきた。バットマンの登場人物は一様に何かを背負っているのがいい。哀れでもあり、過酷でもある。そういう運命から逃れられないところで闘っているバットマンも、悪役にあたる人物も濃く、強く弱く描かれていて、好感が持てるのであった。そういう暗い部分は少し薄かったが、それなりに楽しめた。相方の女優さんは少々勢いに欠けている。ここで、ニコール・キッドマンを使う手はないが、もう少し強く繊細で崩れそうな感性をもった人はなかったか。マイケル・ケインの執事は最高。いい役者にいい場所を与えて、全体に張りが出ていた。ここだけは、英語がちゃんとわかればいいなと思わせた。

バットマン ビギンズ [DVD]

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