デーモン小暮閣下

昨日、大相撲中継のゲストが、デーモン小暮閣下。これが、1時からのフルタイムのゲスト。アナウンサーでも交替するのに、すごいものだ。また、相撲に詳しい。実は同い年で見てきたもの、感じてきたものが非常に近い。しかし、現在は幕の内の土俵入りでも3分の1くらいしかわからない。以前は、関取衆に加えて十両の上くらいは知っていたものだったが、勤務の関係でほとんど取り組みを見なくなったのでなかなか憶えられない。
ところで、デーモン小暮閣下のことを、アナウンサーが「閣下」と呼んでいた。本当は、「デーモン小暮閣下」さんなので、「閣下」さんなのだろうが、NHKらしくないノリで展開している辺りが相撲をめぐる最近の風潮を示しているのだろう。「デーモンさん」とも言っていたな。
そのデーモン小暮閣下が、朝青龍について「相手の力を当てにしてない(利用しない)」と言っていた。なるほど、それはその通りだろう。ゆえに、相手に少しでもスピード、力で上回られると驚くほどあっさりと崩れてしまうのだ。おもしろい相撲だ、考えてみると。王道は、今なら栃東か。今場所は元気なので、10日目以降が楽しみである。
しかし、相撲の話題がゲストに持っていかれるというのは、少々残念である。相撲で言えば、輪島対貴ノ花、輪島対北の湖麒麟児対富士桜といった「らしさ」あふれる対戦を熱望する。そうプロレスが、小橋対佐々木で力道山以来の夢の舞台を花咲かせたように。重要なのは、小橋と佐々木のチョップ合戦がプロレス以外の何者でもなく、かつ、力道山プロレスの物まねでも後追いでもなく、正常進化した姿で現れてきたことだ。