あるプロジェクトのメーリングリスト

仕事の関係であるメーリングリストに参加している。これは、あるカテゴリーのイントラネットに参加している機関すべてのアドレスが、そのイントラネットに参加すると同時に自動的にメーリングリストに加入しているもので、約350ほどの機関が参加している。
しかし、このメーリングリスト以前からちょっと変だった。発言が極端に少なく、通常の一対一の業務連絡に使われたり、何かの報告文書が何気なく添付されている。最近、このイントラネットの機能を生かしてあるプロジェクトが進行しており、これがまたいろいろ説明不足だったり、知らない人が分からない人に伝えたままで始めようと言う乱暴なものだったりするので、少し知っている連中がしきりに連絡を交わし始めた。すると、驚いたのは、メーリングリストが何かわからない人たちである。
今日だけで何通か、送信間違いを指摘するメールがきた。こちらの出したメールを丁寧に引用して、このようなメールが届いていますが、送信アドレスが間違っておられるのではないでしょうかというものだ。直接きたのもあるし、あろうことか、メーリングリストそのものにも流れている。機関のアドレスが露出しているだけならいいんだが、所属名と名前もしっかりと書かれている。どうやら、この人こうやって届くメールにせっせと間違いではありませんかとヒステリックに返信している模様なのだ。
ほかにも、メーリングリストの機能はよくわかっているが、このところ急にメールが増えたのはどうしてか、何か理由があるのか、登録を削除してくれとは言わないが、これだけのメールが流れるのは迷惑だとかなんとか。メーリングリストの説明をして欲しいとまで付け加えてあった。全然わかっていない。おもしろいので、こういう間違いの人をいくぶん楽しみにしている。
それぞれの機関は代表アドレスをもっていて、そのアドレスがメーリングリストに登録されているが、このアドレスは同時に機関ごとのウェブページに記載されてもいて、当然スパムメールの嵐である。もしかすると、みなさんはそのスパムメールに返信しているのかもしれない。そういえば、うちの職場はさすがにもうそんなことを言う人はいなくなったが、出会い系などのメールが届くと、「せっせとうちに送ってこなくても」と話している人が多く、なんとかならないかとメールを開く仕事をするわけでもないのに訴えられた。何だか、自分の大事なパソコンが陵辱されている気分にでもなるらしい。スパムフィルターも面倒くさいので、これが実態だと目に見えるようにして、自分のクライアントだけスパムフィルターを導入している悪い奴です。
メーリングリストが流れてきて奇妙な反応する機関はたぶん、ウェブページにアドレスを掲載していないところだなと思って、そこんところのページを見ると案の定、お問い合わせはメールにて、と書いておきながら、メールアドレスが掲載されていない。そう言えば、西部の機関は一般的に掲載しないらしい。全角英数字で掲載するというなかなかの強者もあった。記述されたリンク先まで全角なのでたぶんメールは届かないが。
2月に入るまでにプロジェクトを一気に進行するらしいので、この展開はしばらく続きそうで楽しみです。
このメーリングリストの特徴は、質問をすると、メーリングリスト上ではなく、直接メールが返ってくる点でしょう。ほかのみなさんには決着が見えないというなかなかおもしろい仕様です。
あ、もっとおもしろかったのは、IDとパスワードをメーリングリストで問い合わせていた人。さすがに、ある機関の堪能な方がたしなめていたが、その返事もなし。きっと直接、「送信を間違えてうんたらくんたら」とお詫びのメールを送ったんだと思う。そこがそもそも変だけどね。
事情のわかる人が読んでいたらきっといろんな意味で嘆くと思うけど、まだまだ過渡期(ずっと過渡期)。勉強してもらいましょう。