120億円

北陸新幹線車両基地の建設は本体工事とは別に予算化されているらしく、この分はこの分で地元負担が計算されるようだ。車両基地は石川県内に設けられるが、この建設費用は、北陸新幹線の沿線自治体による費用負担が必要だそうだ。石川、富山、新潟、長野である。そのうち、富山県分の負担は120億円。当面の終点となる金沢が比較的富山県寄りにあること、新潟は上越から糸魚川にひっかかるだけ、長野は長野新幹線の延長分を考えると長野から北信の一部だけ、そんなことによる計算のようだ。
北陸新幹線などは地元負担を受け入れることで建設が開始されたのだが、ふくらんでいく費用についてのイマジネーションは、受け入れ段階ではとりあえず先送りした状態だったが、ここにきて強烈に財政を直撃している。
幾人かの人と話していると、ちょうどボクの町では架線工事を待つだけの場所も少なくないため、どうして富山とか、上越とかで開通できないのかという声を聞く。電車はどうもそう簡単ではなく、大規模な車両工場が必要らしい。そのため、途中での暫定開業も条件次第では可能な高速道路のようなわけにはいかない。
10年後の開通を見越している北陸新幹線だが、それはとても無理だろうとも思える。ここまでは自然条件、地理条件の難工事区間だったが、これからは財政的にしんどい区間の工事が多く、ネゴシエーションの進展がもっとも重要な戦いになるからだ。
こんなどうでもいいことを思いついたのも、東京に住んでいる姪のことを考えたからかもしれない。今日は、ひな祭りだった。