黒部川出漁

昨日に続いて、釣りに。
午前中の仕事は案外早く終了。スポーツチャンバラの大会観戦という奇妙な仕事。あれはどうもあんまり上品じゃないな。それで「チャンバラ」だと思った。どちらかというと警棒術に近い動き。藤沢周平の小説に出てくる剣豪とはずいぶん差がある。白兵戦のような感覚で戦うといいか。子ども同士のはどうも見ていられない。切れちゃった子どもがやみくもに振り回している感じが多すぎる。そのなかで、自分の間合いに相手が入ってくるのをよく見極めて打ち込んでいる子がいた。マスクを取ると、柳沢と同じ色の頭であった。
気温が一番高くなる頃に、例のプールに到着。だれもいない。どうしたんだろう。ここは解禁は人であふれる。きっともう釣れないのだろうな。流れがほとんどなく、バイカモが腐って浮いている。そこにヤナギの枝も落ちているのでいよいよ始末に負えない。開いた水面は静かで何の反応もないなと思ってみたが、岸際のごく狭い範囲でライズ。かなりはっきりと跳ねている。バイカモの中から出てきてはライズするらしい。ガガンボが少し飛んでいるが、そいつをそのまま食べているわけでもないらしい。
場所を移動してバイカモのなかに立ち込む。水面が馴染むまで、リーダーとティペットを交換。ティムコのスタンダード。いろいろあるけど、面倒なのでいつでもこれ。9フィート4Xのティペット部分を半分切って、5X、6Xと足して、ほぼ14フィートにする。6X部分を長くしてロングティペットタイプにする。しかし、どうやら#24ミッジピューパクラスが予想されるので、面倒なので、8Xを1m継ぎ足す。ニレ池の40センチ級を8Xでやりとりした経験から10Xでなければそれほど神経質にならなくてもいいくらいに慣れてきた。寄せも大丈夫。
少し投げ始めたら、親子のクロスカントリースキーヤーが。ああ、oozoraさんじゃないか。いいな。子どもとクロカンなんて。と思っていたら、目の前でイワナをかけることができた。水面を少しドラグさせたらかかった。どうやらガガンボの動きに反応しているらしい。二番目のお嬢さんに小さいがきれいなイワナを見せてあげてリリース。リリースの瞬間、「あっ」という声が聞こえたような気がした。初めてかな、リリースを見るのは。
ライズしているのにこういう釣り方ではいけない。やはり、ちゃんとマッチさせないとと思い、バイカモから出てきてはピューパを食べているイワナにターゲットを変更。ぎりぎりのところにプレゼンテーション。うまくいった。やがて、反応。スラックを取るとかかっていた。いい感じのイワナ。今年のイワナはやけに色が濃い。こういうのが遺伝子をバラバラにしていくんだろうな。
3時過ぎにはライズが完全に止まり、堰堤に移動。上手なフライフィッシャーがいて、流れを横切るようにウェットを使ってぽんぽん上げておられる。ボクの方を何度か見られるので、知っている人かなとも思ったが、わからなかった。ポイントがうまく見付けられずに、アントラーズのゲームも見たいので竿を上げた。
最後に川にお辞儀をして終了。
画像を撮ろうと思ったら、メディアが入っていなかった。
帰途、初雪山がやけにきれいだった。