月不見の池

あんまり足が冷えるので、早川郷の月不見の池に行ってみた。たぶん、親父のカローラ1100で行ったので、概ね37,8年前に行ったきり。藤の名所らしいが、もう終わっているだろう。
国道8号線から約15分。意外に近い。四国八十八ヵ所めぐりで賑わった時代もあったのだろう、宿場町の風情から急に山間に入り、岩場の間にきれいとは思えない池が現れた。近所に立派な駐車場もあるので、かなり賑わう季節もあるのだろう。
池はかなり小さい。その中に、島のような岩がいくつか浮かんでいる。寂しくなるようなボートと、なぜか筏が係留してある。これ写真撮り忘れた。いい絵だった。ボートは浸水しており、彼女の記憶では30年くらい前に家族で行ったときも浸水し、怖い思いをしたそうだ。
池の名前の由来がどこにも書かれていない。どうやら、月を見ることもできないくらいの場所というくらいかなとも思う。溶岩らしい切り立った岩に囲まれ、池には日が射さない。こういう場所に霊的なものを見るのは当然のことだ。
もともと頸城山塊は海底火山の影響で生まれた溶岩山地である。それが地上に出て溶岩台地が崩壊して、今の山麓を作っている。海谷なんかと同じような景観だが、そうした溶岩が偶然こうした形に積み重なった場所に池ができたらしい。流れ込む水は清冽なのに、水がやけに濁っている。ことによると、月を映さないという意味かもしれない。
遊歩道があるので歩いてみたが、これが相当の起伏、1周10分ほどなのだが、40メートルくらいの高低差はあるだろう。大立岩と小立岩は、数十メートルの屏風状の岩。この遊歩道を使ってナイトウォークをするとおもしろそうでもある。
東亭と書かれた湖畔の休憩所は営業していない。焼き鳥でも売っていた形跡を発見。
そこから、旧桑取村の「湯ったり村」に向かう。青田難波山の登山道
の起点になっているが、国土地理院の地図の表示とは異なり、このあたりでは、南葉山と呼ぶらしい。施設の少し前になだらかな山体が見えた。山スキーの有名なルートがあるのだが、この施設でもスノーシュー体験を企画しているらしい。町内のハイキングのロケハンである。有間川は釣りになりそうだが、釣り人の姿を見ない。ことによると釣れないのか。