[釣り]寺川

午前は、町内会と野球部保護者会の仕事と、本業のプレゼンテーションのリハーサルで目一杯。午後は、球史に残る試合に釘付け。明後日、いっしょに釣りに行く眼鏡屋にビデオやら、勉強しておいて欲しいナットの本を置いてきて、ふと、寺川にもう一度行くことにした。
汚いのである。どうして、こうも、と思えるほどにごみが流れる。このあたりの人は行儀がよくない。草がどんどん流れているのは草刈り機で刈ったものがそのまま流れているのだろう。空き缶や煙草の吸い殻。豊かな自然にあぐらをかいている体質がよく見える。
水門前のプールが釣りやすいので、さかんにライズする魚をねらう。
#32くらいのミッジを食べているとふんだが、どうもそうではないらしい。次に考えたのが、マイクロアント。それも、今ひとつ。それで、何でもいいからよく浮くもの。ごみでもなんでも食っているのか、草に付いている虫、ちょうどクラスター状態になっているのを食っているのかと考えたが、しゃきっとしないまでも、ようやくヒット。何と<浜崎>である。これはいけないと思ったが、漁業権も不明なので、浜崎がかかるようなフライを流すとちゃんとヒット。ヤマメでないとわかった途端に、モチベーションが下がり、仕方がないので、3畳ほどの柵に囲まれた場所を探って帰ることにする。

覗き込むと大きな魚は一旦姿を消すし、ストーキングもなにもあったものでないので、しばらくそのまま石になって、それからしばらくマイクロアントを流したが、そのうち、大きな魚影が出てきた。彼らのDNAの記憶にかけることにして、フェザントテールニンフ、というよりは、ソーヤーニンフだな、コパーワイヤーを存分に巻き込んだものをすっと縦に沈めると、どーんとかかった。とんでもない引き。グラス製の風呂式ロッドが絞られる。
しばらく、弱らせて真っ直ぐに引っ張り上げるしかないか。前後の橋の下に走るのだが、ティペットがすり切られそうだ。まるで、海の穴釣り。
で、釣れました。尺ヤマメ。今期レコード。ニジマスと思っていたのに、きれいなヤマメ。まだまだ、たくさんいる。
それにしても、こんなところに、どうして。さっそく、下水道の効果が出てきたのならうれしいところだ。まだまだ、敷設は何パーセントも進んでいないのにこんな調子なら、もっともっときれいな川が取り戻せそうだ。
釣れるのはいいけど、難しい。そのうえ、人目がすごい。おかしい人と思われていただろうなあ。ロッドが激しくたわんでいるのを見て、クルマから指さしていた人もあったので、案外、釣り場として盛り上がるかもしれない。