北信越BCリーグに鈴木康友

天理に鈴木ありと言わしめたホームランをテレビで観た。巨人監督の長嶋がそれに惚れ込んで直接鈴木に会い、高卒ルーキーとしては全く異例の一けた背番号(5)を与えたのはもうずいぶん前だ。
長嶋自身も佐倉一高時代に鮮烈なバックスクリーンへのホームランで、大した実績もなく、立教入りが決まる。どこかそこに2重映しに見えているものがあったのか。
残念ながら鈴木は、多くの場合守備の人に留まり、巨人から西武へと移籍し、やがて、コーチとしての姿を見かけるようになる。今年は、いわゆる「欽ちゃん球団」のヘッドコーチを務めていたそうだ。
その鈴木康友が、北信越BCリーグの富山サンダーバーズの監督に就任する。新潟の後藤孝次と同様巨人OBというのは少なからず、観客動員に影響を与えるだろう。プロスポーツだけにそうした要素は否定できない。2人ともスーパーサブというよりは、「活躍すればもうけもの」的な期待感の選手だっただけに、スター選手が指導者になってなかなか成功しないのと逆説的に、こういう場所で何かを生み出してくれるものとわくわくしている。
今更ながらに、あの天才プレーヤー石毛(同時期の、原、岡田をチームでのリーダーシップという点ではるかに凌駕していた。監督としてうまくいかなかったのは、その才能故か)が蒔いたものが各地に花開き始めている。
バスケットBJリーグといい、北信越BCリーグといい、ようやく、ボクらにも地元チームが生まれつつある。YKKAPも頑張って欲しいなあ。