PLUTO#4
- 作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/12/26
- メディア: コミック
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「二十世紀少年」と同様、核心部が姿を見せないまま推移していく。4巻で提示されたのは、天馬博士。彼がトビオを失敗作と言うのはなぜか。彼がもつカードは、どんな未来を描いているのか、あるいは、描くための道具になるのか。またしても、先送り。アトムの断末魔のメッセージがゲジヒトとプルートゥの関係を暗示する。
ロボットと人間というSFでは既に古典的とも言えるようなテーマにもかかわらず、ロボットを通して人間を考えさせる佳作になるだろうと予想させられる。「攻殻機動隊」で描かれる人性の問題(ゴースト)と相照らしてしっかりと思索の材料にしてみたいものだと思うが、最近、しっかりと考えることをしていないからなあ。