欧米か

仕事帰りにNHKのラジオを聴いている。(ごめん、ラジオミュー
今日は、何か化粧の話だそうで、ものの勉強をなさっている文化人らしい方がお話をしている。内容は興味深いもので、見識も、知識もNHKらしくしっかりとしており、聞いていておもしろいものなのだが、気になるのは、日本の文化を語るとき引き合い出す「欧米では」。タカ&トシがその無効性を暴露してからかなりになるのだが、一向に気付いていない文化人も少なくない。
欧米では人前で化粧する人はいないのです。
欧米では日本人ほど化粧は濃くありません。
欧米では化粧はむしろたしなみです。
言えば言うほどつらく、情けなくなる。PISA型学力なんて話をするときでも、すぐに欧米と比べてしまうこの体質は、ボクなんかが声高に叫ばなくても脱亜入欧の名残なのだが、悔しいのはその自覚がない。
一方で、こういうのは日本だけで欧米にもないとその優位性を語る例もある。
「都会では」「東京では」「田舎では」「今時」そんなことばも同じなのだが、これを頭に載せて一抹のアドバンテージを得ようとすることもある。議論の場で、わざと使ってみるとその餌蒔きに反応する人も多い。
紋切り型で最近の流行は、「有名女子高校」「ブランド好き」ってところか。どっちも知らなかったら価値がわからんようなもの。真剣に見なくてもラベルでわかるってのは、便利かもしれないが。
でも、欧米の、いや、欧のクルマいいんだよね。