昨日はBCリーグ、今日は高校

昨日、地元でBCリーグがあった。隣接する市町村はできるだけ行こうと思っている。これで何試合くらい見たかな。10試合くらいになったか。アルビレックスのホームゲームを何試合か観たいのだが、新潟はさすがに広くて近くのゲームに日程を合わせるのは難しい。いよいよ高校の新チームも動き始めたこともあって、できるだけの時間しか使えなくなっている。
今日の高校の練習試合は、少し格が落ちる相手との練習試合。1年生もいよいよ本格的に自分自身の場所を作っていく段階になる。ところが、余裕を持ちすぎているというのか、あるいは、野球を甘く見ているのか、プレイがひとつひとつ緩い。間に合えばいいというものでもなく、また、ヒットになればいいというものでもない。練習試合は何を「練習」しているかを明確に自分の中に形として表現できるようイメージを持っていて欲しいと思う。実は、よく言われる「センス」とはそれじゃないかと思うのだ。
BCリーグはその点レベルが落ちるとはいえプロである。プレイ1つが何につながるのかをちゃんと見せてくれている。ところが、観客は意外にそうでもなく、起きてしまったことを起きる過程を無視して表現し、評価している。
こんなことがあった。中継ぎに出てきた投手。地元の投手。コントロールはそう悪くはないのだが、明らかに球威が足りず、変化球も切れがない。それなりにやるんだろうが、それまでというレベルの投手。大勝ちしているなかでどんな意図なのかわからないが、やけに投球間隔が長い。不安なのか、そういうリズムの人なのかわからぬ。それでも、少なくともゲームのリズムには合っていない。セットポジションからが長い。あまり長いのでバッターも、キャッチャーさえ焦れている。球場の空気も伸び始めていた。こういう時には何かあるなと思ったら、案の定、つまらぬサードゴロを暴投。あるんだ。特にサードのようなリズムでさばく場所には多い。明らかに投手のKYから生じたエラー。
サードにやじが飛ぶ。年輩の、それなりに野球を観てきた人だと思う。違うだろう。サードのプレイを生んだのはピッチャーだ。そのリズムに影響されるサードが悪いのだろうが、こういうのを齟齬という。続けて、6−4−3でダブルプレーを取りにいったセカンドが一塁に暴投。これも、その空気に支配されなかったショートの送球(これはとてもよいプレイだった)に、空気に支配されたセカンドが応じきれなかったことが原因と思える齟齬である。やはり、セカンドに野次が飛ぶ。仕方ないが、このゲームの中で唯一とも言えるやじがここで出るかという感じ。わーわー言う応援だけでなく、プレイを高める客の期待感や態度もいずれ育ってくるだろう。
高校チームのAくんやBくんが今日のタルいプレイを悔いていてくれればいいのだが。