爆撃のようだった

未明に激しい雨音。
さらに、連続して閃光弾のように空が光る。
稲光が連続する。
音が鳴って光、という余裕などない。
どれがどの音かわからないくらいに重なるように続く。
稲妻が走る。落ちる。間違いなく落ちている。
対岸の国からの爆撃だと言われても信じていただろう。
ふと山に入った友人を思い蒼くなり、やがて、すでに帰宅しているはずと思い出す。
1時間、2時間近く続いたか。
ようやく収まったと思った頃、サイレン。火災である。
小火で済んだと明け方に聞かされる。
生まれて初めてあんな恐怖感を味わった。
寝入り前に掻き込んだビールと、海岸の花火の残滓がどこかに影響したのかも知れぬ。