ストローカイト

地元の商工フェアでストローカイトのブースを出した。というよりは、あるオーガナイザーに要請を受けて乗っかった。こういう設えに乗っかるのは初めてである。
ストローカイトはボクの勝手な創作。これがどうなのかはよくわからないが、何となく微妙に広がりつつある。
今回はある工場がキャノピーを切ってくれた。本当は台所用のポリ袋を使うのだが、5割ほど厚手のものを使った。すると浮力がかなり損なわれた。もう一つは安物のセロハンテープが付かなくなった。意外なトラブルが出たが、まあ、そこは元々いい加減で曖昧なものなので、適当に楽しんでもらった。
たぶん、100組ちょっとか。親子が多く、凧を手にした子どもが勢いよく走り出すのがうれしくおもしろかった。大人もふわふわと浮かぶストローカイトを高く泳がせてにこにこしていた。賑やかな場所に似合うなあ。
ボクが凧づくりに興味をもったのは、小学校の頃。父がどこかいろいろ習ってきたのだろう。立体凧なんかを作って揚げた。父は石職人の孫で、A型で地道でしつこいへび年生まれだったりするので、実に丁寧に大きいものや精緻なものを作る。一方ボクは職人の曾孫で、はったりくさくて、合理的といえば聞こえはいいが、面倒くさがりなAB型の水瓶座なので出きる限り簡単な、粗製濫造可能なものにしてしまう。そのくせ、粗製の方法に執着するのだから面白い。
その後、たぶん中学2年だと思うが、岩岳スキー場の差にバレーコース上部でゲイラカイトを揚げている人を見て、それがまたたまらなくステキであった。そのあたりからかな。風を引き受けるような凧作りの工夫をし始めたのは。
今回、少し問題が見えてきた。1:2の比率は予想通り上昇力に欠くようだ。2:3がいい。今度からそうしよう。
ところで、お客さんからBSフジに出ていたでしょ、と声をかけられた。なるほど、やっぱり観ている人もいるんだな。全国ネットよりのローカルケーブルに映っている方がやけに声をかけられるが。