じわりじわり

昨日のサッカーがじわりじわりと効いてきた。
スタンドの「We are REDS」が心に刻まれている。
石田雄太が書いていたのかな、確か。
サッカーではサポーターが12番目の選手といったりするが、それはチームがそう言うので、サポーターが自認するわけではなく、ましてや主張するものではないという。
そんな感じがした。
応援なんて勝手連なのだが、それを力にしたいというチームの誇りが戦いを素晴らしく昇華する。
金満主義のように言われているジャイアンツにも東京ドームに多くの人々が詰めかける。だが、単純に視聴率の問題で切り捨てられた。
悲しいことだが、この国には戦いの表情を読みとれる人は少ないのか。単純化された容易に答えを導き出せる、翌朝になって高まっていくようなものを大切にするような風潮はすっかり廃れてしまったようだ。観ている方が物語を紡ぐのに、メディアが勝手に物語を作りだしている。それは想像力を見下した野卑な思想である。