スキー山

このあたりの土地にはグラウンドにスキー山なんてのがある。昔からあったわけではない。昭和50年代になってどこにでもできた。昔は、そこらの丘やら田圃で滑ったものだ。
ある学校の招きでスキーを教えにいった。
今の子どもは板を担げない。
それからまっすぐにどこまでも滑るという文化に不足し、階段登行などでゲレンデをパッキングするという発想がない。
昔ながらの行けるところまで遠くまで滑っていくスキー。
やっぱり、子どもたちはおもしろがって、少し後ろよりにあった重心はちゃんとスキーの真ん中で垂直に立ち上がる場所に戻ってきた。こういう場所ってスキー場にはなかなかないので、むしろ、こんな場所だから見つけられる所作。これをクロカンでやるともっとおもしろいのだが、クロカンという手だてもない。