[野球]西武ドーム

グランドウォークという催し。ベースボールパークは夢の舞台。広い。ゲーム後、フィールドを歩けるのだ。寝転がる人や禁止されているキャッチボールの代わりに紙を丸めて投げ合っている。いい大人が、である。
ゲームは、野間口が「押し切れー」という声援を受けるも、三振か、被本塁打かという雑な展開。高めに球が浮く帆足を捉えきれずに、2連戦スイープ。アウェイの方が観客が多いというホームゲームを逃げ切った。始球式はどうやら塩崎対篠塚だったらしく、ものすごい盛り上がりだったが、まだチケットブースに並んでいた。
西武ドームは初めて。丘陵を掘り込み、さらに後から屋根をかけたボールパークの雰囲気はそう悪くはない。風が流れてくる。それが何とも気持ちがいい山風なのだ。販売ブースも屋台のようで、ボクはちゃんとホットドッグを食べた。ベースボールパークはこれである。2つ頼むときに、キャッチャーがやるように人差し指と小指を立てたら店員が「1つですか」と聞き返してきた。「ベースボールだからね」ともう一度はっきり見せるとアルバイトのあんちゃんも納得。そうでなくちゃ。
土曜日のデーゲーム。親子連れも多く、また、近所の養護施設のみなさんがおいでになっている。スポーツは文化財なんだ。いい風景だ。
ビジターコーナーで前田のリストバンドを買う。一番人気は坂本のナンバーTシャツ。そうだろう。守備は金が取れる。若い選手というのはそれだけで光っている。
西武の高山ってのが昔いたのだと勘違いして、声援し損ねた。帰宅してちゃんと見ると若い選手だった。ごめんね。
ゆっくりのんびり帰る。
3時間を切るデーゲームは余韻を楽しめる。
試合後、西武のファンが拡声器で騒いでいて、ジャイアンツのタオルマフラーを足で踏んづけていた。拡声器のガーガー割れた音と旗、そして、足蹴にする行為に、先日に、自由西蔵運動を思い出し、少々不快に。
あとで息子に聞くと、西武線には西武ドームに向かうファンと、東京ドームに向かうファンが同じくらい乗っているとのこと。それでも、おっさんがデストラーデの頃のユニフォームで歩いているのはよいものだ。各回のミドルに流れるレジェンドプレーヤーの姿に懐かしさを憶えたが、石毛、秋山、清原、工藤って、それみんな出て行った人でしょう。メランコリックプレーヤーだったか。