タカハヤ

ある学校を訪ねると、ホタルの何とかと書いてあって、うまいこと水際をこしらえている。知り合いの校長先生に誘われるままに学校に入れてもらうと、きれいな水槽に地元の川が再現されていた。そこには、かなりメタボリックなタカハヤ。A川の夏の主役である。
うまく作るものだなあ。この学校は今時には珍しい木造校舎。しかも、古い。が、時間が固有の流れ方をしている点が、実は貴重。その時間をこしらえているのは、正直、営みである。何ごとかを生み出す、人のはたらきかけである。
案外気付かず、まるでアーキテクチャーに意図があるように誤解してしまう。そんな例をたくさん見てきたぞ。