この国

長嶋と王がいるこの国にいる幸せ。
野球に関する想像力は、長嶋と王にまつろうリアルが紡ぎ出した。
しかし、それに対するイチローのコメントがいただけない。
木本大志氏のスポーツナビの記事「王監督と過ごした時間 イチローと城島が振り返る (1/2)」 である。
要約すると、イチローがWBCに関して王監督に感激したのは、

  1. 非通知の電話に「ハイ、王です」って出たこと。あり得ないと驚く。
  2. 8年連続200本安打に、「日本人が誰もやったことのないことを打ち立てることというのは、想像以上に難しいことだ」と言ってもらったこと。テレビとか、メディアからの情報だけではそこまでは想像できないんじゃないと驚く。

どうしちゃったんだろう。何だかイチローにしてはおかしい。
王監督に非通知の電話をかけて、出てもらえるかどうかを試したのだろうか。その非礼をどう考えているのだろう。イチローの難儀は、メディアの情報程度でも想像が付く。それほど、人の想像力を甘く見てもらっているとしたら、長嶋、王が与えてくれた想像力*1をさらに進化増幅させているはずのイチローに多くの幻滅を持ってしまう。
うろたえているのかな、案外。そういうやつかもしれない。
そこのところも含めて、この国にいることの幸せを感じた。
馬場、猪木、長嶋、王と20世紀を彩った人々が退場してしまう時代に、ボクは小橋や小笠原@巨人が存在するありがたさをかみしめなくては。

*1:サッカーならファンタジスタとでもいうに違いない