0系新幹線

44年間活躍してきた夢の超特急が引退。YS11をモデルにしたとかいう丸いフォルム。小さい子どもまでがありがとうというホームの賑わいと、日本の高度成長を支えてきましたからねなどというコメントを聞きながら、強引とも思える日本のモノ作りの歴史に、ほぼ時を同じくして建設が進んだ黒四などとも印象を重ねながらそこに積み上げられた技術や思いなどに心を凝らしてみると、新幹線がようやく7年後に途中まで走るというボクらの土地は、一体、日本の中心部からはどう見えているのだろうと思った。
だけど、ちょうどその新幹線駅ができそうなあたりから見える積雪の後立山連峰を見ながら、まあ、それもそう悪くはなかったかなどとも思ってみる。少なくとも、10歳ぐらいでわかったような顔で新幹線の歴史を語るような奴がごまんといるわけでなく。