ポートフォリオ

ボクが出したいと思っていた懸賞論文に友人が応募し、優秀賞をいただいていた。めでたいことである。彼の実践はたくましく、ぶれがなく、それでいて奇抜ではない。その言い方を彼は気に入らないとは思うが、ふるまい方に大きな特徴がある。その現場ではしばしばしぐさが問題になるのだが、彼のふるまいにはその職業が有している専門的な特徴を際立たせてみせる効果があると思っている。
その彼が林檎屋さんであることはずっと以前から知られていたのだが、ポートフォリオの作成を林檎を使って提案している。ふるまいに合った評価方法の提案ということだ。
ボクの言説の多くは、そうした実践的な側面を無視している。多くの場合、小賢しさが残ってしまうことを嫌っている。自分自身にそういうものが見えるからだろう。しかし、彼のやり方は、しっかりと共有可能な形に仕上げられていて、以前彼がそうしたムーヴメントに入れ込んでいたことが財産になっているという意味で、完全に批判的論陣を張っていたボクとしては脱帽である。
しかし、AppleWorksというのはなかなか笑う。最新のものでないうえに、やけにマイノリティである。そういうところが、大好きなのだが。
本人から原稿をもらっておこう。
懸賞金で、新しい林檎を買ったんじゃないのかな。いいなあ、古いの呉れよ。