ブラウンメルセデス1−2

ホンダの撤退でグランプリ参戦すら危ぶまれたロス・ブラウンのチームだが、テスト会の結果そのままに素性のよいところを見せ、バトンは全く危なげのないレース。最終盤の2、3位のクラッシュで、結果的に1、2フィニッシュという意外な結果。昨シーズンの終盤を今シーズンの開発に使っていたことが全く無駄ではないことを証明したレースになった。これがホンダチームなら、4度目の君が代だったのに。
それにしても、マシンは不格好。研ぎすまされた兵器というF1の印象がなくなっている。さすがにあれだけのバリエーションはさすがにトップフォーミュラーのものだが、大きすぎるフロントウイングは、コンバインかと思えてしまうほど。伝統のスリックが復活したのはいいのだが、回生ブレーキシステムとそのエネルギーをブーストのように使えるというのはどうしたものか。面白みはあるが、ほんとにおもちゃみたいな感じになってきた。このスタイルもいつかしっくり感じられるようになるのだろうか。
次回は、マレーシア。トヨタが得意のアウトドモーロだが、どうもいちゃもん付き始めている感じもあって、また、レースのほかでの戦いかとうんざりさせられるかもしれない。