こういうゲームがBSだけか

ダルビッシュと内海の投げ合い。
さすがに日本ハムダルビッシュ登板のゲームをよく心得て、ここという場面をうまく切り開いていて、稲葉のホームランで勝負ありと思わせるが、内海好投するも降板の試合が続いていたせいなのか、ダルビッシュから5本のヒットを集中。3点を逃げ切り。サッカーのためにちょっと寝ておこうと思っていたのに、全く目の離せないゲームになった。これが地上波の中継はなく、BS、G+のみとはもったいない。
よくメジャーのゲームがどうのこうのという人もあるけれど、メジャーでこれほどの緊張感のあるゲームを見ることは少ない。1球1球にしかけられたドラマのおもしろさは、先日の4試合連続の延長戦でも感じられた。ジャイアンツはこういう戦いができるのだ。だれない戦いである。
ボクの持論として、野球のスコアはサッカーの倍で考えると調子がよく、スコアレスドローはともかく、例えば、2−1というサッカーのゲームが得点もあって攻め合いしのぎ合いの攻防も見られておもしろいというのがあるんだけれど、最近ちょっと考え直している。サッカーは、やっぱりどっちかが完封されるようなゲームがおもしろい。どこまでしのぐかにチームの力が見えるように思うのだ。一方、野球の醍醐味は投手の出来不出来にあって、投手の防御率が3点台なら一流の投手と考えると、4点取れば打者の勝ち、2点なら投手の勝ちと考えていいのかなと思ってきた。4−2のゲームが攻め合いしのぎ合いのよい表現になるという考えだ。例えば、メジャーでは投手が100球ほどで降板することが多く、7回で3点くらいを先発の及第点と考えているらしい。これで計算していくと案外そう多くの投手が達成している訳ではないようだ。どの試合もこれをクリアとなると、あまりたくさんの投手が出てこない。所詮防御率4点なのに、投手は波があるんだろう。となると、9イニングで4点までというのもそれなりに妥当かと思うが、そうするとボクの考えでは間に合わず、やはりメジャーでは、基本5−4をゲームと考えていると見ていいのかもしれない。それがだるさの原因だろう。
昨日のジャイアンツ対ファイターズ戦の3−2は実にスリリング。1点ずつ取るか、1イニングで戦局を全く違う色に染めてしまうかという、ゲームの流れのようなものも色合いに差があったし、ガチンコでゲームを預ける、継投でしのいでいくというゲームメイクの形も違いがあって、4−2のゲームをしたいけれど、おもしろいのは、3−2だよって改めて気づかされた。
でも、もったいない。子どもたちはこういうものを見なくちゃ。イチローのヒットシーンだけが野球じゃないんだ。