所沢は岩手に似ている

西武入りが確実な菊池。所沢の西武ドームでのことば。

「所沢は岩手に似ている」

これで、国民的な人気はなくなったな。
元々そうなのだが、こいつはどうもことばがうまく使えない。
野球はワードのスポーツというのが長嶋の卓見なのだが、その意味では、偏屈でありながらことばをもつイチロー、どうということのない受け答えにアスリートを感じさせる松井、何もしゃべらないという意味で無音のことばを用いる落合、ネガティブワーズをポジティブな行動に変えてしまう野村など、よい野球選手は名言を吐くものだ。イチローを三振に切って取った松坂の「自信が確信」発言など、実際にそのようなことばを用いていなくても、彼のことばとして流通させる力があるということだ。
しかし、所沢市民、いかがだろう。盛岡ならまあまだしも、ほぼ都下の所沢が岩手のイメージではなあ。駅前にめんこいおなごでもござったか。
アメリカに行きたい」発言も力を欠いていた。「メジャーで投げたい」くらいは中学生でも言いそうだが、アメリカに行きたいとは当時驚いた。だれか渡航費用出してやれとまで思ったものだ。ちょっといただけない野球人である。
たぶん、おそらく、まあ、そんなところだろう。