宇奈月温泉スキー場

舟見山から下りて、家に電話したらキルトの番組を観るというので、じゃあ、もう少し遊ぼうと宇奈月温泉スキー場に向かう。上山リフトは無料なので、上に上がって林道を降りるだけでもよかろうと。この林道、初めてテレマークを履いた日には怖くて歩いた場所だ。あれからずいぶん経ったので滑るくらいはできそうだ。
宇奈月温泉スキー場に行くのも、ずいぶんと久しぶりで、思い出そうにも、前がわからないくらいにずっと向こう側にある。2年前に彼女とスノーシューで行ったっけ。その前は、十数年前だろう。
林道を親子で降りてくる人たちもあるようだから、ゲレンデではそれなりに楽しんでいる人もいるんだろう。
ゲレンデに着く。小さいころに、おっかなくて仕方がなかった第5ゲレンデはノートラック。もうリフトもない。最初にロープトゥがあった場所にかけられていた最新の第7リフトもなくなって、ペアにかけかえられた第3リフトだけを残した営業。以前のゲレンデは、いずれもノートラックでむしろ誘惑が募る。昔あんなに新雪が苦手だったのになあ。
第7リフトのあった場所はキッズゲレンデ。そりやチューブが楽しめる。レストハウスはそのまま。レトロな味わいが出てきた。昔、ここでコーラを買ってもらってむせながら飲んだ記憶がある。

子どもたちが多く、みんな楽しそうに滑っている。ポールをやっている子どもたちもいるが、どうも少々ターンが遅れ気味。もっと上から入らなきゃなどと心の中でつぶやく。この中でうまいつもりになるなよ、自分の中で向上心を絶やすななどと、かつて自分が失敗ばかりを繰り返したゲレンデで練習する後輩たちにエールを送る。
ゲレンデの隅の方がパッキングされて気持ちよさそうだったので、クロカン板でテレマークの練習。ワンステップ、ツーステップで左右2ターンずつを決め、交互にやってエイトにしてみた。シーズンの最初にちゃんとこういう板でやっておくと重心をちゃんとつかみやすくするんだろうけれど、今年はいきなり幅広で始めちゃったなあ。スキー100年でちょっと昂ぶっていたのだろう。

テレマーカーもゲレンデにいた。小回りの切り返しを練習していた。引き足の踵をお尻の下に置くようにすればもっと楽に滑れるのにと思ったが、あっちは下手くそテレマーカーにしか見えないだろうから、これも心の中でつぶやいた。
ゲレンデはちょうどよくパッキングされ、練習にはいいなあ。上がり下がりを繰り返すこと10回ほど。おもしろい。滑走は、やはり、楽しい。
写真を少しばかり撮って下山。そりでかちかちに固められているけれど、何とか板はもちこたえた。これでエッジもたぶん大丈夫だろう。

こんな感じ。
下山後、クルマの置き場所まで歩く。左足の靴擦れが激しく痛む。対処が必要だな。
温泉街の一角に木造の社屋。ここは大火が及ばなかったところだな。温泉街がこういう感じだと、今はまた人気が出るのに。