宇奈月ニューオータニホテル

宇奈月温泉のなかで、実は唯一入ったことのない温泉が宇奈月ニューオータニホテル。どうしたことか、ロビーの珈琲ソフトもおいしいし、たびたび訪ねるし、足を運ぶ機会はあるのにお風呂は入ったことがなかった。ちょっとした機会ができて、お風呂を味わうことができた。
お風呂は広い。プール並み。注ぎ口から43度、42度、41度と次第に温度が下がり、自分の適温で入れるように工夫されている。露天風呂もあって、大きな木がライトアップされ、ずっと下の方を流れる黒部川の瀬音が響き、なかなか開放感がある。
サウナは乾式。なかなかメリハリがきいている。31度のぬるま湯のジャグジーがあって、これが最高に気持ちがいい。いつまでも入っていられるので、いや、いつもの2倍の時間は入っていたな。
上がってみると、ホテルの人がニューハーフショーを見ないかと誘ってくださった。さっきまで、モーツァルト音楽祭で弦楽に浸っていたのにとも思ったが、誘われるまま、ラウンジに入る。タイのきれいな人造おねーちゃんが踊っている。ある意味サイボーグのようなものだ。レプリカントはすでに実用化されているような気にさえなった。
ホテルの人は、「こういういろんな文化があるんだと知ることも大切だと思うよ」と話してくださった。ボクの仕事も立場も知っておられるので、そのことばはずいぶん染み込んだ。
おじさんがうれしそうにチップを胸に入れてステージで記念写真を撮っていた。いいな。
小橋だったら一万円札を背中に貼り付けてもいいな。