初滑り

初滑りは五竜遠見。
アルプス平は積雪35cm。14日の大雪以降は融雪がすすむばかりだそうだが、かろうじて滑走できる。47のライン8が動くということだったが朝の段階ではまだ動かない。おかげで、リフトは久しぶりの15分待ち。
ベースには全く雪がないのにここは一面霧の中で気温も表示より寒く感じる。雪面はかりかりで、ボードががりがり音を立てている。寒さを感じるのは、実はオーバーパンツを忘れたからで、トレッキングパンツで氷点下のスキーをすることになった。間抜けな話だ。
アルペンを持ってきた。今日は、とにかく一瞬でも板に乗った感じを見つければいいと考えている。テレマークでこの混雑でこの硬さでは滑っている感じがしないだろうと思ったが、案外、テレマークの人も多く、中にはレンタルのワールドピステを履いた女の方なんかがすいすいと滑っていてうらやましかった。まだまだ、僕には届かない。
今日は、八方も、パノラマと黒菱の上部、兎平がオープンしているらしいので上手な人はそっちかな。
視界が悪く人が多いがリフトが混んでいるせいで案外滑りやすい。いい感じを数本捕まえたら、視界が開けてきた。

ここの景観はこれだ。長く伸びた尾根が美しい。

右が上手そうなテレマーカーの方、硬いバーンでもたたみ足ぐらつかせないで押さえ込んでいた。ああいうのは見ていて気持ちがいいなあ。
午後になって、47のリフトが動き出すと、人の流れが激しくなり、リフトはガラ空きになった分ピステがあふれてしまった。そのうち、雪がちらつき始め、視界が再び悪くなった。足を取られて転倒。そこで終了にした。来週になればもう少し降雪があって、グランプリあたりも開けそうな様子。本格的に乗るにはそれからでもいい。
今日は、雪の感触と、彼女のソフトシェルの具合を確かめて、それは十分な成績だった。

ベースはこんな感じ。急に冷え込んできて、そのまま、白馬第二郷の湯へ。掛け流しのここは、湯温が高めでこういう日には向いている。ところが、どこかの若造連中が水を入れすぎたためさっぱり温まらない。シャワーばかりの連中は決して熱い温泉が好きではない僕でさえも辟易する程度の耐性しかないらしい。少し加減するものだ。共同浴場は社会性が顕在する。もしかしたら、選挙の立候補者をじゃんけんで決めようとする公平性を指示するのはこういう連中かもな。
年を取るとそういうことを嘆くが、昔の年寄りと違って桶でたたきつけたりしないのも、へこたれた老人である。でも、五竜遠見ならシニア割引である。