横断幕の応援が好きになれない

しばしば街角を横切る横断幕。目抜き通りに看板で描かれたものもある。全国大会に出場する子どもの名前が書かれている。作っているのは、保護者会とか、町内会とかいうのもあるし、有志などというのもある。
やめればいいのに、と見るたびに思う。ほんのひと握りの人しか到達できない場所に行けるということなんだろうが、義務教育年齢の子どもの名前を露出して、まるで出征兵士を見送るかのような声援の仕方としては、表現が適切かどうか。
いつからそんな風習が始まったのだろう。
ある運動部の中での事件のことの遠因になっていなければいいのにと、今日は、そんなことを思った。
成績がよかろうがそうでなかろうが、誰もがスポーツを楽しめる、そのことを通じて人生を豊かにすることを応援するには、別の表現もあっていいはず。それがデリカシーだと、僕は思うが、それはそんな場所に立ったことのない人のジェラシーだと、そう思われるようだね。
スポーツ好きだが、どうやら、あんまり成績には興味がないらしい。人と人がスポーツで交わることと、そこに紡がれる交錯する物語の方がよほど好きだ。