教師を目指す

id:bakkenさんが猛烈に単位を取得している模様。
大学の成績なんて忘れてしまったなあ。
ところで、うちの長男も同じようなめざし方をしているらしくて、今度、何だか教養模試みたいのを受けると言っていた。そんな季節なんだね。
それで話していたこと。
例えば、教員採用試験の面接で「去年、流行った曲を2曲ほど歌ってもらえますか」って聞かれたらどうする?実際、聞いてみるとおもしろいよね。
もし、本当にこうい質問をしたとしたら、どれだけ知っているかを問うているわけではない。知っている、知らないではなく、たとえ知らなくても歌おうとするのかどうかを見ているわけだ。
似たようなのにはこんなのがある。
水泳の試験だけど。こう言ってみる。
「これから25メートルプールを向こう側まで泳いでください。競争ではありませんので、できるだけまわりの人に合わせるようにして泳ぎ切るようにしてください」
大抵の受験生は水泳をがんばろうと気合いが入っていて、ざーっと泳ぐのだが、実はここには教員採用ならではの仕掛けがあると考えてもよい。
まず、1泳法とは言われていない。泳ぎ切るようにすればいい。
競争ではないので、速く泳ぐ必要はない。合わせるようにと言われているので、隣がへたれだったときには、できるだけ合わせなくてはならない。勝手に泳ぎ切ってはいけないのだ。
教員の特性として、こういう指示を出す側に立つことがあって、その意味ではそうした指示をどのように受け止めるかの適性試験なのだ。
似たようなのは、バレーボールのトス。ボクなら「できるだけ長く続けてください」と指示に入れて、自分がうまくやることではなく、相手にやさしいやり方をしなさいと言外に促す。
こういうのってトリックみたいところはあるけれど、教師を目指す人はそのあたりの感受性を欠くと、ティーチングマシンになっちゃうんだ。今、どんな試験をやっているんだろう。こういうのはもしかすると例外かもしれないので、真に受けないでね、教員志望の人。