学校

価値評価の軸

どう考えてもわからない、全く理解できない、などの言い方が乱暴に交わされて対立点による是非ばかりが際立つ幼稚な議論が覆っている様子はどうにも気持ち悪くて仕方がない。もしかすると、白黒付けていくディベートなんかが随分流行った影響があるのではな…

学力を捉え直しするとするなら

ある原稿を見ているうちにフツフツと沸き起こってきたことばがある。原稿は、学力学習状況調査にかかるものなのだが、平均点を上昇させるために何をするのかを問いかけるものであった。 その調査について平均点を上昇させることは、目標としてそれほどに違和…

ひとりごとの大きい人

昨日の朝日新聞オピニオン。平田オリザさんのインタビュー。 対話、会話、討論について、人に説明する時にわかりやすい表現をしていたので、メモ書き。 今は、ひとりごとの時代になっているという指摘。ひとりごとの大きい人が勝つみたいなことになっている…

こわばること

出席の受付簿のボクの名前のところに、「しね!」と書いてあった。30年くらい前の夏だ。 横にいた友人に気づかれるのが嫌で、彼がパンを買いに行った隙を見て消してしまった。いろいろ気を遣ってくれる奴なんだ。ボク自身は一向に平気だと思っていたが、30年…

裏切者

人権に関する集まりに参加。 いじめ云々の話を見ていて、裏切者と罵られた中学校の頃を思い出した。きっと、どこかで陳腐な正義感を出して、不愉快な思いをさせたのだろう。不利益をこうむった連中のカタルシスに使われた。居場所はなかったなあ。 思い出す…

おお、ピッチ

出張で町を歩いていたら、新品の小学校。 グラウンドじゃなくてピッチですよ、これは。

解体

懐かしい思い出のある学校の解体が始まっていた。 あの池や、あの中庭、あの教室、そのトーテムポールもみんななくなってしまっていた。 止めようがない時代の流れがあるんだな。 本が間に合ってよかった。

辞書を引く

立命館小学校の校長先生の講演を聴く。 辞書を活用した教育実践で有名な人だ。 立命館小学校は、こういう人を日本中から集めている。 おもしろい実践だが、そこまでやる理由は何か。おもしろいから、で済むならおもしろそうだが。

散歩

「天気がいいから散歩に行くか。」 って、それは地域学習だったわけだ。 アケビを初めて見たのは小学校から沼保に入る路地だったが、今もそこにあるような気がするものね。 学校は今頃になって「ことばと体験」を大切にしようと言い出した。全部、いつかどこ…

52−8

こういうことを思う人たちもいるんだな。 http://www.excite.co.jp/News/bit/E1221751302538.html 算数の学習は答えを導くことだけが目標じゃなく、答えを導くための道筋、仕組み、ロジックを見つけることにもあるというごく当たり前に経験してきたことを忘…

学力調査

全国学力学習状況調査の結果が報道された。 上位の県は自殺率の高い県と相関性があるように思えてしまう。 調べてみよう。 調べてみると案外そうでもなかった。秋田が突出して高かったが、このところ俄然減少しているそうである。 秋田、青森、岩手、島根、…

15歳学力不足

国際比較の調査と言うことなのだが、順位が強調されて紹介されている。 2000年に1位だった数学が、10位にまで後退したのだという。 またぞろ、不毛な学力論議が起きる。 少なくとも、円周率を3.14だと言い切る人とは議論しない。円周率は円周率で…

フードファシズムか

おもしろい話を聞いた。 ある人が学校の家庭科の学習で子どもたちの家のみそ汁がどうなっているのか調べるとちゃんと出汁を取っている家庭が少なく、ほんだしみたいなのを使っているのが普通なんだそうだ。それはそうだろうと思う。本格的な「化学出汁」は随…

学校の怪談

何でも学年PTAとかをやるんだそうで、昔はそんなことまでなかったよなあと思いつつ、リハーサルというのかロケハンをやるので付き合って欲しいとある学校の夜を歩いた。 夜の学校ってのは気味がよくない。 もともと学校って人によってできているのに、子…

メノン

ソクラテスの、というよりはプラトンの「メノン」をまたぞろ読んでいる。机上にあるんだが、少し真剣に読んでいる。短いものだが、教育を考えるときにどうしても避けられない問題をテツガクしている。 テツガクやブンガクとは行為であって、いわゆる、哲学史…

教育最低会議2次答申

社外重役の言いなりになる伸び悩みの中堅企業の改革みたいだ。 学校を変えるのは、学校を担っている人々である。その人々の意志に働きかけるような施策でなければまったく功をなさない。 思い付きのような制度改革でどれだけ末端の作業が繁雑になって混乱を…

国会のセンセイ

先日外回りをしていたら、国会中継が耳に入った。教育3法の論戦のひとつだと思うが、前の文部科学大臣の小坂が質問をしているが、これがけっこう驚くべき内容。これで、文教政策が決定されるのだからとんでもないことだ。 こんな内容だ。 総合的な学習の時…

三男入学式

三男が母校に入学。母校の入学式に出るチャンスももうなかろうと仕事をさぼって列席。 学校長が「家庭で育て、学校で鍛え、地域で磨く」と式辞を述べる。その通りだな。地域で育てるなんぞと言いながら、週末の体験教室のたびにお手間などと称して缶ジュース…

鶴見俊輔の対談

朝日新聞の朝刊にあった鶴見俊輔の対談はおもしろかった。 いくつかのことばが出てきたので、メモしておこう。 アンラーン:鶴見は「まなびほぐす」と訳している。なるほど、この社会は学ぶことのみに執心している。学力論争などは、学ぶことの内実を問わず…

昨日、ある学校のブログの非公開の話が出て

近所の学校でブログをやっているところがどのくらいあるのか、検索で調べてみた。いくつかの組み合わせを考えて検索すると、なるほど、少ない(笑)更新や成り立ちがブログ風になっているところは少なくないのだが、実際にブログを公開しながら運用している…

ある学校のブログ閉鎖

いつも楽しみに読んでいたある学校のブログ。この学校の教育活動は、学校にはちゃんと未来も夢もあることを教えてくれるのだが、そういうものの匂いを嗅いではうれしくなっていた。 今朝、クリックするとプライベートモードになっていて開けない。どうしたも…

教育基本法改正

昭和22年の法律が手つかずで残っていたことにいくつもの意志の交錯が見える。しかし、こんなものでは何を改正したのかが全く見えない。 今回の議論で最も苛立っていたのは、教育を「学校」の領域だけで議論していたことだ。そのなかでも「学ぶ」ではなく、…

いじめの認定は

いじめをした連中に、被害者の自殺という手段を取らせないための「仕返し」措置が政府筋の会議で検討されているというおっかない事態。だれが、どう「いじめ」を認定するのだろうか。そう感じたら「いじめ」というのはあまりに安直じゃないのか。そのことば…

果物アレルギー

どうやら学校給食でのアレルギー事故は果物が多いそうだ。そばや乳製品などのアレルギーは比較的よく知られているので、おそらく対策が進んでいるのだと思うのだが、ちょっと盲点をつかれた感じさえする。 詳しいサイトを見ると、これほとんどダメじゃん。経…

ホッカイロ禁止

ある学校の話。 ウインドブレーカーの校内着用禁止。 フーデッド・パーカーの禁止。 そして、ホッカイロの持参禁止。 1時間も寒空を歩いてみろよ。そんなものは禁止するしないの領域にあるものじゃないだろうが。 昔の子どもはみんな寒い中をがんばって歩い…

教育基本法改正

いよいよ特別委員会を通過。 今、どうして教育基本法なのかを安部はちゃんと説明すべきである。 ことばがどうのこうの言う前に、何のために改正が必要かを明確にすべきだ。教師の不祥事も、度重なる学校での事件も、学校教育法の範疇にあり、そして、それは…

ズボンを脱がせて

ズボンを脱がされて、「死にたい」と漏らして、そうして実際に人が死んでしまうのだとすれば、本当にそれだけのことだとしたら、ボクは人と関わることを拒絶したいとさえ思うだろう。何かの引き金なのかもしれないが、少しだけ恐れているのは、「本当にそれ…

学校の宿泊学習

来年度の計画を立てたいからと相談を受けた。去年も今年も実施にかかわった。事前に話をしてもらえれば全体のプロデュースもしてあげるのに、いつも動き始めてから相談されて子どもたちの活動に対する流れを作りきれない。利用する施設の人はみんなよく知っ…

たくさんのカローラ

ふと、今の学校は「たくさんのカローラ」を生み出そうとしているのではないかと思った。いや、世間にはそう思われているのではないかと考えた。カローラじゃ嫌なので、できれば、アリオン(旧コロナ)くらいになりたいと、相対化させた感情が蔓延しているの…

I先生

知り合いの子がある学校で働くことになった。校長はI先生である。それはよい職場をいただいたものだと感心したが、電話してきた子はずいぶん不安そう。どうもI先生のことをよく言う人がいないとのこと。なるほど。世に千里を走る馬はあっても伯楽は滅多に…