ニュース

まちおこしの齟齬

図書館でまちおこしの本が並ぶ棚で足を止めた。衰退する町の様子を反映してさまざまな本が並ぶ。成功したとする町の声高らかな書きぶりがどこか違和感をもたらす。それは、基本的な問いとして、何が町の繁栄なのかがアプリオリにあって、全く吟味されていな…

議論ベタになった

新聞の質の低下がまるでジャーナリズムの後退のように言われているけれども、その実は、議論ベタという背景に支えられた表現ではないかと考えている。 どう考えてもおかしい。そんなわけはない。なぜそう考えられるのか。そうしたフレーズが飛び交う。議論を…

道徳教科化の対立軸

道徳を教科にしようということについての議論がある。 そのことで社会秩序を維持していこうとするという考え方と、一方で、価値の押し付けだとする立場があって、それが対立しているように思われているが、その議論の構造そのものが間違っている。 道徳を教…

もうすぐ開通

新幹線の開通が近づいて、富山の売り物がずいぶん露出している。 ブリしゃぶ。 食べたことは数度。たぶん、なかった料理。脂ののりがいいブリをわざわざ熱い出汁で脂抜きする理由が不明。そのまま食べるか、新しいフクラギを食べてみろよと繰り返し、述べた…

スケート選手のエネルギー消費というわけではない

あるスケート選手がテレビに登場する場面で40万キロワットの電力が増加したって話。火力発電所1基分ということだが、火力はすぐに需要に対応できないので大きな水力発電所分くらいかな。黒部川水系の総発電力が100万キロワットなので、そういう目安。 だから…

世界遺産という歪み

富士山が世界遺産に登録されたというので、奇妙な話題が出てきた。世界遺産の富士山には、ブラックバスが似合わないというのだ。こういうことを本気で考える、いや、考えるのは勝手か、本気で主張する人がいるのが不思議でならない。 ブラックバスの拡散と定…

ゆるキャラの立ち話

先月のイベントの風景。 どこに行ってもゆるキャラが全盛で、ここでも3人のキャラクターがそろって人気を博していた。ゆるキャラってのは外見は同じだけれど、振る舞い方には、それなりの動きが必要だ。 それだけにけっこう難しいのだろうと思う。 先日、大…

すっかり、ミサイルは影を潜めた

北朝鮮のミサイルはどうなったのだろう。すっかり、ニュースの中心から消えてしまった。そもそも、この国の自作自演の扇動ではないかという疑いさえ持たれかねない。 そういえば、この連休に外遊する国会議員が多く、危機管理上どうしたものかと言われていた…

一票の格差

議員一人を選ぶ時に、何人で一人の議員を選べるかをもとにして一票の重さを割り出して、その違いから一票の格差を示している。この国は、国民主権の国で、首班は議会が選ぶから、主権の行使たる選挙権の偏在は、人権問題とも言える大きな社会問題だというの…

スポーツ特番はどこか変だ

今年ばかりは、スポーツ特番に目を向けられない。いつからこんなことになったのだろう。気持ちが悪くて仕方がない。そんなところがスポーツの面白さなんだろうか。順位が好きなだけだろう。きっと、そうに違いない。 仲間のためにがんばった。 仲間がいたか…

選挙上手

選挙がうまいっていうんだから、きっと絶対に無効票にされないようにちゃんと書くってことでしょ。 え、違うの。じゃ、何よ。 あ、そうか、投票した人が必ず当選する、ってことはだなあ、勝ち馬に必ず乗るってことでしょ。 え、それも違う。そんなこたあねえ…

失言

ちょっと前なら、徴兵復活など言い出そうものなら世論を二分どころじゃない非難を浴びてそのまま凋落だったが、しばらく前からの対外強硬姿勢がまるで布石だったかのように、直前の事実上のミサイルと呼ばれたロケットの発射まで筋書きのひとつだったように…

いきなり、ミサイル発射

どうやら朝方に発射したらしいが、特に何事もなく。沖縄では、避難した人もあるという。煽るだけ、煽って、分解しているえいぞうをみせて、本当は打ち上げる気がないのだとブラフ説まで出て、ほぼ衛星軌道への投入に成功。ミサイルかどうかと言われると、立…

恋人たちの聖地

物語のない聖地ってくだらない。 さつえいしてみると、いよいよ光が鼻につく。 クリスマスのイルミネーションも好きではありません。 雪の仄かな蒼白い背景放射のような輝きが好きです。

第3極という方舟

プロレスの黎明を支え、そのまま、隆興した日本プロレスが力道山という柱亡き後分裂し崩壊。後を受けた全日本プロレスと新日本プロレスの二大勢力がほぼ絡み合うことなく、いよいよプロレスの可能性を切り開き、すっかり、文化としてのプロレスを定着させる…

首長選挙の投票率

この国は国民主権の国で、民主主義の議会政治を旨としている。首班は間接民主制が取られて、民選の下院優先で決められる。一方、地方自治体の首長は直接選挙によって決められ、大統領制に近い。国政と地方政治というよりは、生活に近い案件が生活者である市…

問題は前からあったのだ

3・11以降原発をめぐる環境は激変した。それは異論がない。厄介な仕組みだということが顕在化したのは、大震災がきっかけだ。しかし、激変したのは原発をめぐる環境であって、原発ではない。原発はずっと以前から問題だったのだ。大震災前と大震災後に技術的…

総選挙

アイドルグループの総選挙。勝手にやっている分には何にも言うところにはいないのだが、NHKのヘッドラインに並ぶとどうも気になる。勝手に自分たちでルールを作って、その中で擬似イベントを作ってしまう手法はありきたりのものだが、それが社会現象となるほ…

覚悟があるのか

原発再稼働がらみのニュース、議論。 地球温暖化とか都合のいいことを言いながら原発依存を拡大してきた年月をそう簡単には取り戻せない。となると、計画停電も覚悟の上で、再稼働を容認しないという意志を貫くと思っていた人があっさりと変節。勝った負けた…

現ナマで決済

小沢一郎の判決は無罪。イリーガルに録音した取り調べがイリーガルだった何てのは、原発は絶対安全をまるごと信じていたので裏切られたと叫ぶような、どうにも土俵にさえ上がり切れない司直の判断のようでもあるけれど、報道を見ていて違和感が残るのは、ま…

学力調査

新聞に掲載されていた全国学力・学習状況調査の問題を眺めていた。 国語はなるほど、大切にされているのは、文章の内容だけでなく、表現の意図を読み取るということだなとわかったが、文学的な情動については言語活動の外枠とでも言いたげな展開。ことばの最…

示威行為

飛んできたら撃ち落とすと威勢の良さが目立つが、それにしても、北朝鮮の人工衛星だから何があるかわからないとは言いながら、そんなに調子よくいくような配備なんだろうか。日露戦争の末期、もう攻めてがなくなって丘の稜線に一定間隔で兵隊を並べていかに…

電気料金

電気と水は使い放題。 そんな気持ちはどこかにあった。 ボクが住む土地は水が豊富で、雪を溶かすのにもほぼ飲める状態の、しかも、ミネラルウォーターとして出荷できるようなものを使っている。うんこさえ、毎回、10リットル近くを費やしながら流している。…

北朝鮮人工衛星

北朝鮮の人工衛星が発射され、日本上空を通過するというので、場合によっては、イージスなどで撃ち落とすってことになったらしい。人工衛星ぐらいいいだろうと思うけれど、そこは明らかに北朝鮮の方便だそうで、そこら中から空気読めよみたいな対応が出てき…

技術があってもダメなんだな

エルピーダの破綻が昨晩報じられた。 年明けから1200億円のキャッシュが必要になるという話が報じられていて、支援企業がなければ時間の問題とされていたため、霹靂というには小さな揺れだった、そんな感じがする。 エルピーダは、世界シェアの三割で、とて…

有名シェフの店

今度、郷土の文学を集めた博物館ができ、そこに有名シェフのイタリアンレストランが入るという。金沢の美術館でもウリは現代建築とスィーツの店だったりするので、それもない話ではないと思うのだが、公共施設としてそういうのは一体どんなものなのだろうと…

並行在来線

糸魚川の温泉が好きで、昨日もスキーをはねてから入ってきた。 県境をまたいだだけでいろいろなことの色合いが変わってしまうのもけっこうおもしろい。コンビニに入るとアルビレックス新潟のグッズが並んでいるし、東北電力やらJR東日本の広告が目立つのも、…

悲しみにくれる国民

対岸の国の元首が亡くなり、ニュースが繰り返し流されている。国民は弔意を強制されている、泣き崩れるのは演技だなどの論調も少なくない。その言い方にこそ怪しさがつきまとっていることを、誰もが知っているはずなのだ。 昭和天皇が崩御の際、例えば、この…

シンナーで脳が溶ける

テレビのニュース。どっかの学校で行われた実験らしい。 シンナーの乱用を怖がらせるためにやったようだ。 発泡スチロールで人の頭の形を作り、そこにシンナーをかける。無論、頭は溶ける。シンナーは怖いね〜。 うーん、それは正しい実験なのだろうか。似非…

農作物を外国に買ってもらうという発想

tppをめぐる議論を聞いていると、外国からこれだけ農作物を輸入しながら、外国に売ろうという発想がなかったのかと、素朴に考える。 外国の食材もずいぶん豊富に入っていて、いろいろな国の食べ物もずいぶんと食べられるようになった。 学生の頃だから30年ほ…