三男入学式

三男が母校に入学。母校の入学式に出るチャンスももうなかろうと仕事をさぼって列席。
学校長が「家庭で育て、学校で鍛え、地域で磨く」と式辞を述べる。その通りだな。地域で育てるなんぞと言いながら、週末の体験教室のたびにお手間などと称して缶ジュースを配っているのが多くの実態だ。家庭のお弁当よりもお弁当屋さんのものが豪勢で贅沢に見える。それは、貨幣でしか価値尺度を持てない情けなさだとは気付いていないらしい。
学校評価なんとか言いながら、数字がいいような気がしていろんな数字を出してくるが、結局、同じことだ。測れない、測りにくい内面の充足度をどうするのかとは、平成になって間もなくの課題だったはずだが。今や、道徳を教科にすることで国民を正しく育もうとする人たちまである。あれって、教科と領域の違いを知らないのだから、だれか教えてやんなさい。「道徳の時間」と道徳指導についても理解していないのだろうな。助さんや格さんに仕込んでいただきましょうぞ。
毅然とした学校長はさすが国語の教師だけあって、素晴らしいことばを使っていた。平明で簡素で、よく伝わった。校歌披露には、次男を含む野球部も並び、いい入学式だった。
これで明日から、みんなが新生活になった。
始まりはこれからだ。