隣る人
芹沢俊介は吉本隆明の思想を具体的な社会行動に適用することに長けている人で、吉本が語らない部分を十二分に補完し、ボクのような虚けにもわかりやすく考えることを認識させてくれる言説の持ち主だと時々著作を手にする。
先日から、朝日新聞のかなり小さいコラム、たしか、リーダーズコラムの端の方に海老沢泰久に続いて書いているのだけど、小品ながら切れのある味わいをもっている。
今朝のコラムでは、集団自殺の情況に「隣る人」の存在が欠かせないと書いている。レイチェル・カーソンが「センス・オブ・ワンダー」でふれている「わかちあう存在」のよりわかりやすい表現に思える。出典でもあれば。何かに使うには、権威を感じさせるものが必要である。芹沢俊介はよく知られているけれど、多くの場合、芸人のヒロシよりも寡黙である。
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