パラレル狂室

いわずと知れた吾妻ひでおの名作。
失踪日記」によれば、どうやら本人も手応えがあったらしい。
「シッコモーロー博士」にいわずと知れた「不条理日記」に「美々」。なるほど、ボクの評価と本人のやる気は相関している。当たり前だけどね。
「やけてん」での素子が話す「きぐしねいです」「みちがわるくてやんだおら」はよかったなあ。唐突で(笑)
つげ義春、SFと書いて、ちゃんと結び付くし、違和感のないのがボクらの世代である。これに、中島敦梶井基次郎を合わせても成立する。むろん、筒井康隆も。前の世代では、カルチャーは明確にサブカルチャーと区分され権威付けられていたし、後の世代では、仮面ライダーの悲しみはどこかに消えて、ブンガク的色合いが急速に失われていく。伊藤つかさは今だったら成り立たない。河合かずみも。
と書いて、わかるかな、わっかんないだろうなー、なのである。(書き方が昭和末期的になってしまった)