高校野球1回戦

長男のチームが1回戦。高岡市の城光寺球場で。
対戦相手は、かつて甲子園に出場したこともある石動高校。
実力的には少しこちらが上。
先制点を奪われるもすぐに逆転。着実に得点を重ねて、4回終了時に、7対1。5回コールドも見えてきたところで、5回表、2アウトから6点を奪われ、同点。その裏、三者凡退で火が消えたかに思えたが、2番手ピッチャーが好投。すでに、投手を使い果たしている石動には同点を支えきる力がなく、長男が勝ち越しのタイムリー。そこまで、四死球で不完全燃焼の気持ちを晴らすセンター前への渋いヒット。次打者の四球で2塁に進んで、サード内野安打の間に2塁から生還。彼らしい走塁。3点勝ち越し。
その次のイニングを4人で無得点に抑えると、3番手から四球のランナーを足がかりに5者連続出塁。とどめは、息子の右越え2塁打。これがコールドを決める決勝点。直前に、本塁ベースカバーに入った投手に足を踏んづけられてアドレナリンが滾っていたようだ。
渋い試合展開をよく乗り切った。
実は、息子の学校は母校で、後輩たちが応援やチアリーダーを結成して応援してくれた。息子に対する応援を彼らの近くで聞きたいと思ってそちらの応援席にいたとき、試合が決した。
いいな、高校野球は。壮行会で息子が話したことばが蘇ってくる。
「応援してくれる人のため、チームのため、自分のために」勝ったのだ。素晴らしい光景だ。だれもがチームとして戦ったわけだが、その中心に息子がいることに対して、何度もメンバー落ちの危機を乗り越えながら今クリーンナップとして仕事が果たせた彼に対して、大きなリスペクトを感じる。
校歌は晴れがましかった。六甲おろしよりも、サッカーの国歌よりも、全く美しく誇り高く歌った。